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F9C (航空機)[えふ9しー]
F9Cはアメリカ合衆国のカーチスが開発した戦闘機。1930年代のアメリカ海軍向けの複葉戦闘機である。愛称はスパローホーク(Sparrowhawk)。アメリカ海軍の飛行船USS アクロン(ZRS-4)とアクロンと同型のUSS メイコン(ZRS-5)に搭載されるために使われた。なお、スパローホークとは猛禽類のハイタカのことである。 == 概要 == スパローホークは全長が6m、全幅が7mと小型であったため、大型飛行船に搭載するのに適していた。パイロットたちにトラピーズ("the flying trapeze" 空中ブランコの意)と呼ばれた係留装置によって、上翼の上に取り付けられたフックで吊るされて使用された。その特殊な運用方法のため、車輪などの降着装置を一切装備していない機体も存在した。通常は飛行船内に収納され、飛行する場合は、トラピーズを使って飛行船から離脱させた。フックはパイロットによって簡単にはずすことができた。アクロンの最大収容機数は計5機である。 1930年6月に小型艦上戦闘機XF9C-1として発注が行なわれた。これは1931年3月に海軍が受領し、アクロンの就航から試験が始められた。1932年9月までに6機の量産型の生産がなされた。1933年にメイコンが就航した直後にアクロンが事故で失われた。1935年2月にメイコンも失われ、F9Cも同時に4機が失われている。実用的な作戦に使われることなく計画は中止された。残存機は1機が1937年まで、もう1機は1940年まで海軍の管轄下にあった。現在、1機が国立航空宇宙博物館に保存・展示されている。
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